1. 【水:water】化学的には酸素と水素の化合物で、無色、無臭、無味の液体。天然には海水、湖水、河川水、井水、温泉水、雨、雪、氷、水蒸気などとして多量に存在する。融点0℃、沸点 100℃。化学式は H2O で表わされる。比重 1.000000 (4.08℃) 。融点、沸点、気化熱などの値は硫黄、セレンなど酸素の同族体の水素化合物に比し著しく大きい。比熱、潜熱も大きく、表面張力は水銀に次いで大きい。これらは水の分子が強い極性をもつので、分子間に強い水素結合が生じ、水分子の会合が起って擬結晶構造をとることが原因とされている。イオン性物質に対する良好な溶媒である。水は生命の維持に不可欠の物質であるが、間接的にも食糧 (農水産物) の生産、気候の調節、自然界における輪廻に基づくエネルギーの蓄積などを通して人間の生活を支えている。